大人になったので読書感想文を書いてみましょうよ!(流浪の月)編
読書感想文
学校の宿題の好きランキングと嫌いランキングどっちにも上位に君臨するもの、それが
読書感想文
です。
めちゃくちゃ文字数稼ぐの上手い人や逆に
「いやいや、本の感想なんて面白かったかどうかしかないでしょ」なんて人までいました
。そんな懐かしい読書感想文というやつを学生ぶりにやってみたらどうなるのよって話でございます。
私はゲーム、映画、アニメオタクになのですがここ数年ずっと「オタクだからこそアウトプットが大事だよな~~~~~~~~~」と言い続けています。
自分の感情と向き合う面白さってのを大切にしていきたい、自分の言葉で感想を言いたいタイプのオタクを嗜んでます。
いやいや、それなら読書感想文を書かんかい!と自分自身に喝を入れられましたので今回やることになりました。
今回対象となる本はこちら
流浪の月
本屋大賞取ったり実写映画化したりと売れに売れている小説です。
選んだ理由は仲のいいオタクが通話するたびに読めと言ってきたからですね。結局口コミってやつが一番つええや。
読書感想文のルールは中学生高校生対象の2000文字以内でやります。
インターネット文章特有の改行は挟みまくりますので文字数以外のルールは特に気にしないことにします。
では、書きます。
以下 読書感想文
人は誰しも別々の価値観を有しています。
同じ物を見たとしても美しく感じたり、醜く感じるのも価値観由来のもので感じてしまった事実はなくすことはできません。
価値観に依存した善悪、今までの人生で培ってきた環境、考え方、体験諸々含めて人は自分の中に自分だけの世界を創造していると言えるでしょう。
その世界の中で通用するルールやモラルに価値基準を設けて人は生きていければ平和な世の中になることでしょう。
しかし、最初に述べた通り、人は誰しも別々の価値観を持っているので例え似ていたとしても自身が持っている世界と他人が持っている世界は違うのです。
自分の世界が一番正しく認められる世界であると全員が思ってしまっては社会が成り立ちません。
そのため、我々は個人の世界をすべて混ぜて不満はあるものの満足しないわけではない共通認識としての世界を作り、それを社会のルールやモラルと呼んでいます。
つまり、世界は2つ、個人価値観の世界と共通概念の世界があります。
さらに、この世界には明確な強弱が存在し共通概念の世界のほうが強いし偉いということになっています。
個人価値観の世界はわがままや自分勝手など悪いイメージと結び付けられ、大人というのは自分を押し殺して共通概念の世界の一員になるものだ、と大抵の人間は思うようになります。
0と1の話ではないので、個人価値観の世界と共通概念の世界を上手く馴染ませて解け合わせて2つの世界を1つにします。
ただ、筆洗器の水のように単色の世界は美しいとしても、色を混ぜたら濁る。
そして、2度と同じ色にはならない。
そうやって大人になるし、そういう仕組みで社会は成り立っています。
家内家は、その社会構造から外れた存在でした。
世界の優先度を逆転させ、個人価値観の世界を大事にしていました。
自分だけの持つ世界を強く押し出す暮らしは楽しいに決まっています。
そりゃあそうです、世界中の誰もが本当のところそうしたいからです。
私もそうです。
私は、自分の世界をちゃんと持っていた少年期を過ごし、段々と世間とのズレを感じるようになりました。
そして諦観するんです、世界に溶け込まなければ、人間としては生きていけないんだと。
考えもしました、自分の世界を持ち続けて生きる人生もありなんじゃないのかと、そういう生き方こそ自分らしい生き方なんじゃないのかと。
でも、しませんでした。正確には、出来ませんでした。私はそのような生き方をするほど、強くないのです。
世間の目、協調性、常識、モラル、ルール、それがすべて敵となってしまう生き方よりも自分もそっち側になった方が生きやすいのです。
そして曲がりなりにも選択した自分を認められています。
自分の世界を自分の世界のまま所有している人としては架空の人物になってしまいますが、アイドルマスターシャイニーカラーズというゲームの登場人物に市川雛菜という人物がいます。
市川雛菜は私と違って自分の世界を持ち続けることができる強さを持っていました。
そして、ただ個人価値観の世界を持っているのではなく、共通概念の世界に馴染まなくとも共存できるように立ち回っている賢さを持っています。世間にも負けない強さを持ち、世界の共存ができるような賢さを持っていて、それでいて自分が自分であり続けていたいと強く思い努力し続けられる人間、それが市川雛菜なのです。
そう、そういう人間であるのなら世界を1つにしなくとも人間として生きていくことが可能なのです。
私は一時期市川雛菜のようになりたいと思っていたこともありましたがそうではなく、市川雛菜が市川雛菜に居続けたいように私も混ざってしまった世界であっても私であり続けたいと思いながら生きています。
家内更紗には家内更紗が家内更紗で居続けられるほどの強さはありませんでした。
それでいて、世界が1つになることを許容できずにいました。
どちらかがなければこの人生ってやつは辛いだけだと思います。
辛いときに求めるものは、救いです。
宗教めいた話ではないですが、神というものはいるのでしょうか。
共通概念の世界の中でうまくいかないとき、なぜか「すいません」「助けてください」
と投げかける相手は誰なのでしょうか?
共通概念の世界には神はいます。
すがることだけできる神ならいます。そして神の姿は個人価値観の世界に影響されているので人それぞれ違います。
救ってくれる存在が神なのです。
家内更紗と佐伯文は共に互いが救ってくれる存在でした。
2人は救済されたと私は捉えました。
人間として生きていくことができないはみ出してしまった人間たちが捻りだした生存戦略の様を見せられ、呆気にとられつつも2人は2人なりに2人で居続ける選択を見出したのであれは文句のつける資格はないでしょう。
そんな生き方もある、それを教えてもらいました。
ためにも教訓にもならないが、生き様ってやつに魂は振るわされました。
以上
1990文字。執筆時間2時間
なんか、考えの部分が非常に強く出てしまって本の感想というシンプルな部分があまりにも少なすぎる気がしますね。
どこが面白いとか、どこに共感した、ここは疑問に思ったとか、学生時代に使っていた定型文を全く使用しなくなっているんですね。
こんな感じになるんだ!?
そう、それもいいか。それでもいいでしょう。
また、アウトプットしたいと思います。
この文章でコンクール入賞は絶対できないでしょう。
おしまい
おまけ。
感想中に出てきたゲーム
アイドルマスターシャイニーカラーズ
出てきたアイドル 市川雛菜